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食品の海外販路開拓のポイントと、ASEAN各市場の基礎情報

少子高齢化/国内消費落ち込み/周辺国の経済成長等、
現在の日本国内の状況、そしてこれからの状況を考え、
海外販路開拓や、海外進出を検討されている中小事業者の方も多いと思います。
 
中でも、食品については、昨今世界的な食糧品需要の高まりから、
日本からの食糧輸出も増えており、今後さらに増えて行くものと思われます。

海外販路開拓を成功に導くためのポイント

こんなニュースがありました。
 
日本農業新聞社のニュース
「1~6月 食品輸出額30%増 世界経済回復で」
https://www.agrinews.co.jp/news/index/14530
 
このように、世界はコロナ騒動後に向けてしっかりと動き出しています。
 
今回は食品の海外販路開拓のポイントと、ASEAN各市場の基礎情報について、ご紹介いたします。
 
 

1,どの市場を狙うのか?各市場の調査

まずはどんな市場を狙うのが良いか、出来るだけ調査をしましょう。
 
「どういう風に調査をすれば良いの?」という疑問については、
公的機関である中小機構やJETROが丁寧に教えてくれます。
 
しかも、無料です。
 
もちろん、当社でもご相談可能ですが、有料です。
・・・ですので、まずは公的機関をお勧めします。
 
そして、客観的なデータ情報だけでなく、主観的な情報を得たいという方は、
コロナ明けに、是非現地に訪問/滞在してみることをお勧めします。
直観も非常に大切です。
 
本文章最後に、JETROが発行する各市場のマーケティング基礎情報に、
当社の見解なども少し加え、整理し直しましたので、よろしければ参考にされてください。
 
 

2,強みを把握する

いわゆる「USP(Unique Selling Proposition)」ですね。
 
USPとは「自分たちの強み」や「競合とは何が違うのか」を明文化したものであり、
更には「顧客に対して、自社だけが約束できる利益」を指します。
 
日本国内における、USPをしっかり把握・整理してみましょう!
 
日本国内市場でのUSPの把握が出来たら、
次は攻める市場でのUSPを考えてみましょう。
 
どの点が強みで、競合とは何が違うのか、
顧客に貢献できることなど、考えてみましょう。
 
ただ、USPの把握は相対的に決まる事でもありますので、
「計画前」と「実際」で異なることが多々あります。
 
なので、とりあえずは、
「計画前の確認」で一回。
「実際に海外販路開拓してみて」で一回。
で考えてみてください。
 
それがそのまま、仮説⇒検証のプロセスにも繋がります。
 
 

3,とにかく、粘る!!

圧倒的な売れる理由や仕掛けがあれば別ですが、往々にして、
海外販路開拓は、短期では成果が出ないことが多いです。
 

当社のお客様の場合、
・海外市場調査兼、テスト営業/販売に、半年
・条件面/流通が体制が整い、「海外向けが何となく動き出したよね」感が出るのに、1年
・「あ、ちょっとづつ売れ出したかも」に行きつくのが、1年半~2年
 
という感じでしょうか。
 

この間、お金は無くなりますが、この期間に耐えられるかどうかが、
一番のポイントではないかと思います。
 
 

4,市場に合わせてチューニングして行く

例えば、日本国内で売られているワインには、
日本向けのエチケットや説明文がある場合があります。
 

当たり前ですが、その国で売るにはその国で売れるように考えます。
 
形/色/味/説明/見せ方/売り方/流通のさせ方等、
必要なのは、現地に合わせた売り方にすることです。
 
ローカライズや、チューニングという言い方をします。
 
繰り返しですが、日本ではありませんので、
その国にあった売り方を考える必要があります。
 
正解を探す、もしくは答え合わせの旅を楽しんでください。
 
 

最後に

海外販路開拓には、国内販売とは異なるパワーが必要になります。
 
あせらずじっくり取り組まれることをお勧めします。
 
さて、最後に各市場のマーケティング基礎情報を整理しましたので、参考にされてください。
(参考:JETRO「海外マーケティング基礎情報」より、外務省「海外在留邦人数調査統計」より
    
 
皆様のご成功を祈念いたします。